
http://marchbit.blog22.fc2.com/blog-entry-106.html
【TRPG迷宮キングダム(その1)】
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【TRPG迷宮キングダム(その2)】
では実際の冒険がどうなったのか……?
先に
その2に書いてあるシナリオを読んでおくとさらに楽しめます(笑)
結論から言うと、絶対主義ドラゴン首長国の愉快な仲間たちの冒険は――――
・妖精姉妹と妖精の国が完全に敵対した。
・国民に2匹のハニワが増えた。
・ラスボスはゴーレムだった。
どうしてこうなった……?
TRPGというのは、キャラクターをそれぞれのプレイヤーが演じるゲームなので、比喩ではなくキャラクターが勝手に動き回ります。
当然、想定するシナリオ通りに事が運ぶとは限らないわけですね。
今回のゲームもまさにそうでした。
※以下、別に
特定プレイヤーを責めてるわけではありません(笑)
妖精姉のシフォンを助けた御一行、ハニワ遺跡から妖精妹のカスタード達を追い出して欲しいという依頼をうけます。
ここまでは特に問題はありませんね。
だが、その夜のこと。
何を血迷ったか従者(本名:天にツバ吐くメンマ)が休んでいるシフォンを拘束して自分のザックにぶち込みます。しかも難易度ジャッジで高い値で。
なすすべもなく、猿轡をかまされて荷物と一緒にぶち込まれる妖精姉。
そして誰一人それを止めない仲間たち。
今回のシナリオはここですでに結末が決まったと言えるでしょう。
いえ、別に特定プレイヤーを責めてるわけじゃありませんよ(笑)
朝になり冒険の旅に出発。
誰もザックの中で暴れているシフォンに対して何も言わなかったので、GMはパーティーの周知の事実なのだということでそれを処理しました。
沼にはまって一部の人間関係が壊れたり、国と国との戦争が起こったりしつつ、遺跡まで無事到着。
ルールの読み間違いで、大変なイベントが何度も起こってしまった気もしますが、まぁそんなこともありますよね。間違いは気がついたらその後から正しいものを守ればよいと、ルールブックにも書いてあります。
【簡易MAP】

※詳しい部屋説明は
その2を参照。
そんなこんなでたどり着いたはハニワ遺跡。
Aにいた2匹の妖精を捕縛(無理なら殺戮)しようとしたご一行。それには失敗して先を追っかけます。落とし穴は両方ともしっかり発見……チッ。
そして妖精を追うことを優先したので、Bのトラップ部屋は見事にスルー。
Cのハニワはあっという間に蹴散らしてDへ。
ここで待ち構えていた妖精たちに、あろうことか捕縛していたシフォンを見せて、油断させようという作戦を発案。発案者はもちろん捕縛した従者です。そのために連れて来たのだと熱弁。
どこからどうみても悪人です。
もちろん説明もなしにいきなり拉致られたシフォンが納得するわけなかったのですが、神官(本名:七つの敵がいるザンス)が説得。難易度ジャッジで高い目を出して(無理やり)納得させました。
そんな神官は旅に出る前に4人の妊婦から、この冒険から無事に戻ったら生まれてくる子どもの名付け親になって欲しいと頼み込まれるくらいは聖職者です。職業は処刑人ですが聖職者です。ベルセルクにそんなキャラいたね。
そしてGMは、そんな彼がシフォンを所持してる拷問具で脅したらいいんじゃない? とボソッと言っていたのを聞き逃しませんでした。要所要所で処刑とか拷問具とか不穏な単語が出ていたのも。
さて、妖精たちは困って、奥にいるカスタードに相談しに行きます。
命令する者が消えハニワ達は待機モード。何もしなければ無害です。
ここでわざわざ危険を増やさないのが、一流の冒険者のたしなみといえるでしょう。
しかしまた何を考えたか、従者がガーゴイル像をほうきでぶん殴ります。すでに調べて無害だと分かっていたのに。
シナリオにも書いてありますが、ハニワは近くで戦闘行為を始めた者達を襲ってきます。当然、止まっていたハニワ達もパーティーに襲い掛かってきたのでした。
戦ってられるかと王様(本名:花も恥らうアルトリア)が逃亡を提案。みんなも賛同し、Eの書庫をスルーして、妖精たちが向かったFの自販機部屋へ。
Fの部屋では自販機のトラップと、しっかり隠し扉も発見。
Gの部屋の方からはカスタード達の声が聞こえてきたので、Hの地下へ先に行くことになりました。
地下にてハニワ製造機の制御装置を見つけたのですが、しかし書庫へ行ってないので、それが何の装置なのかはよくわかりません。ためしに適当にパスワードを入れてみるけどもちろん失敗。注意深いPC達は一回でやめておいたので、ゴーレム×2とは戦わずにすみました……チッ。
しかし、ここで床に転がっている剣を発見。
剣には目がないらしい王様。調べもせずに拾おうとします。
今まで慎重に行動して来たのに、何故ここでいきなり(笑)
もちろん魔剣が動き出して襲い掛かって来ました。
魔剣はそれなりに高LV。原因を作った王様が逃げることを提案し、上の部屋に戻ることに。
崩壊のトラップも発動せず……チッ。
戻ってきたPC達は、そのままGのボスの部屋へ。
ハニワ製造装置の前にいるカスタード達と出会いました。
仲間の妖精から話を聞いて困惑しているカスタード。
彼らは敵なの? 味方なの? そもそもお姉さまは無事?
ここでPC達はせっかく説得したのに、また拘束してザックにぶち込んだシフォン(ネオ妖精キングダム次期国王予定)を取り出して、あろうことかカスタードを脅しはじめました。
もはや完全に悪人です。一応、カリスマ神官の説得で話は穏便に進みましたが、それがこの局面で何の役に立ったのでしょうか。クリティカルでも出したら奇跡の展開もアリかなと思いましたが、世の中そんなに上手くはいきません。
喧嘩中とはいえ、大事に思っている姉を人質に取られたカスタードは聞きます。
「何が望みなの?」と。
PC達は言いました。
「この遺跡から出て行け」
王様がボソっと「交渉に失敗したら倒しちゃえばいいよ(意訳)」と言ったのをGMはやっぱり聞き逃しませんでした。シフォンの悲劇はこんな人たちに助けを求めたところから始まっていたと言えるでしょう。
カスタードは悩んだ末、その条件を飲みます。
無事に解放されて抱き合い、危機の前にわだかまりもすっかり解けた姉妹。
美しいシーンです。悪役がPC達でなければ、もっといいシーンだったに違いありません。
二人はPC達に捨て台詞を吐くと、仲間を引き連れ遺跡から逃げていきました。
そしてその日から、彼女達の国であるネオ妖精キングダムはPCの国と完全に敵対することになりました。
当然の帰結ですね。
こうやって改めて書いてみると、美しいくらいの悪人プレイです。
さて、妖精たちがいなくなった部屋。
ハニワもゴーレムも命令するものがいなくなって襲ってくる気配はありません。
学んだのか従者も殴りかかろうとはせず、PC達はレバーがついた変な装置(ハニワ製造機)に目が行きます。
ここでGMはこっそりダイスロール。出たのは2の目でした。
王様がレバーを試しに引いてみます。一匹のハニワが生まれて王様に従うようになりました。
続いて神官がレバーを引きます。もう一匹ハニワが生まれて神官に従うようになりました。
それを羨ましがった従者がレバーを引こうとしますが、ところがレバーは動きません。
無理に動かせば動きそうだけど、こんな時ばかり勘がいいプレイヤー達。
結局レバーは動かさず、ハニワ王の出番はありませんでした。
残ったゴーレムを処理しようということで、動かないゴーレムに攻撃。
止まっていたハニワともども襲い掛かってきます。
敵はハニワ×4にゴーレム×1。これが実質ラスボスバトルに。
ここまで名前が出てませんでしたが、忍者(本名:泣く子も黙るヨミ)は主に戦闘と探索で活躍。この戦いでも人海戦術スキルで複数の敵にダメージを与え、他のキャラが止めをさすというコンビネーションが見事に炸裂していました。
そして戦闘以外でも一見常識的に行動しているようにも見えた彼ですが、他のキャラを特に止めようともしなかった辺り、同じ穴のムジナと言えるでしょう。
忍者が斬り込み王様がとどめのコンビネーション。神官も最前線で斧を片手にハニワ砕き。
さて、このパーティーで1人だけ後列の従者は手に銃を持っています。
忍者からもらったこの銃。命中判定に成功すると、同じエリアの誰かにランダムで当たるというかなりバクチな武器。だが、それが気に入ったらしく、ゴーレムとの戦闘でもぶっ放してました。一発目は見事にゴーレムに命中、みんなから賞賛の嵐。それに気をよくしてもう一発打つと、今度は王様に見事に命中。今回のシナリオでPCが死に掛けたのは、後にも先にもこの時だけでした。
ひどい話です。
そんなこんなで多少は苦戦しつつもゴーレム達を滅殺。
産まれたばかりのハニワ×2もデコイとして微妙に活躍。ちゃんと生きながらえました。
減ったHPも神官の魔法でしっかり回復(今回唯一の使いどころ)し、すっかり元気いっぱいです。
だがしかし、そろそろタイムアップの時間が!
そう、迷宮キングダムでは遺跡探検にタイムリミットがあるのです。
特定の行動ターンを過ぎると、疲労からどんどんHPが減っていくようになります。
間延びを防ぐ良いシステムです。
あと少しだけ探索できるということで、放置していたEの書庫へ。
いまさらある程度の情報を手に入れました。ホントにいまさらだ(笑)
あ、毒針の罠には引っかかりませんでした……チッ。
最後にこれも今更なBの部屋へ行き、カズラトラップに気がついた所でタイムアップ。
遺跡から撤退することとなりました。
冒険終了。GM的に帰ったら国が妖精達に襲われていたという展開も考えたのですが、キリがいいのでカット。けど、何時の日か妖精たちは攻めて来る事でしょう。
常々油断めされるな。
ハニワ2匹は連れ帰り国民になりました。
せっかくだから逸材(職業持ち国民)にしようということでダイスをコロコロ。
王様のハニワは亭主になって、二つ名の「花も恥らう」を受け継ぐことに。
神官のハニワは処刑人、こちらはしっかり主人の職業を受け継ぎました。
両方ともランダムで決まったはずのに、なにこの偶然。
きっと今回のシナリオのヒロインは、この2匹のハニワだったのではないでしょうか。
GMもまさか妖精の代わりにハニワが国民になるとは想定してませんでした。
連れて行った配下(国民50人中41人、途中で5人逃亡)は全員無事の帰還。
子どもが生まれたりもして、国レベルはしっかりアップ。
そして確かにカスタードを遺跡から追い出しはしたので、冒険はある意味では成功だったといえるでしょう。
というわけで、みんなもLVアップ。
だがしかし、もう一度言いたい。
……どうしてこうなった!
上から読み返してみれば一目瞭然ですが。
いえ、別に
特定プレイヤーを責めてるわけじゃありませんよ(笑)
そもそも誰も止めようとしなかったし!(GM含む)
シナリオ通りに事が運ばないのも、またTRPGの醍醐味ですね。
そんな感じで、TRPGというのはこんなゲームなのです。
まとまった時間は必要ですが、百聞は一見にしかず、興味がある方はぜひ一度遊んでみると面白いと思います。
やろうと言い出した人が大抵GMをやらされるのでご注意を(笑)
でもGMも面白いですよ。自分は初TRPGが初GMでしたし。
しかし久しぶりにやると楽しいですね。
ぜひまた遊びたいです。
プレイに参加された皆様おつかれさまでした~!
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